[デフレ時代の借金を考える]
■実質金利の考え方
今の日本のように経済がデフレに陥っている場合は、ローンの金利負担は、見かけ上の数字より一段と重くなります。
金利の考え方に、「実質金利」という考え方があります。銀行の店頭などで表示されている名目金利に、物価の上昇率を加味して、実質的な金利のレベルを計ろうという考え方です。この実質金利は名目金利から物価上昇率をマイナスすると求められます。例えば、ローン金利が3%のとき、物価上昇率が3%なら、3%−3%=0%となります。つまり、利息が3%で借りたお金で購入した物の価値が毎年3%上昇すれば「金利負担は実質ゼロ」と考えられるということです。
■現在の日本の実質金利は4%程度
現在、日本の物価上昇率は、消費者物価を基準とすると、約1%強のマイナスとなっています。統計の古さを指摘するエコノミストの間では、2%以上のマイナスが通説となっています(私たちの実感ではもっと大きなマイナスでしょう)。物価の下落幅を2%マイナス、住宅ローンの金利を3%とすると、実質金利は、3%−(−2%)=5%となります。現在、超低金利といわれていますが、それは名目の話であって、実質ベースでは低くはないのです。
■デフレ時代のローンの重さ
デフレという経済現象の最大の特徴は、物価が下がることです。一方、現金の価値は、モノの値段に逆比例して上昇していきます。現金の価値の上昇は、ローンの重みが増していくことを意味します。もし日本のデフレが、この先何年も続いたとすると、モノの値段だけではなく、私たちの所得、給料も下がる可能性が高いといえます(一部の企業では“賃下げ”が現実に起きています)。すると、将来的に毎月支払うローンの額は同じでも、所得が減っていれば大きな負担となってくるのです。実質金利は5%とはいっても、実際に支払う利息が増えるわけではありません。しかし、この歴史的に見て決して低くはない実質金利の水準は、デフレ時代にローンをする負担の重さを物語っているのです。
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持ち家をもたない人生Vol.4〜持ち家と賃貸どっちがトク?
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